友人の赤ちゃんに会いに、彼らのアパートを訪ねた。パリに住むモロッコ人カップル。
エレベーターなしの6階(最上階)までえんやこらとあがって行く。彼らの住む部屋は、4畳半よりさらに少し狭い。狭い部屋の壁面をうまく利用してたくさんの収納スペースが確保されている。赤ちゃん用の入浴バスタブは天井にちかい棚の上に収納されていた。
私だったら、この狭い部屋に家族3人、窒息してしまうそうだけれど、彼らはきわめて元気。いや、決して満足しているわけではないけれども、パリをとりまく住宅状況は、とくに低所得者にとっては深刻な問題なのだ。
彼らのアパートを出て、サクレクール寺院の前を通る。 ママになったばかりの彼女は、この辺を散歩すると、にぎやかだから元気がでると言っていたな。